『うっとりと花のベッドにねころんで』
【制作秘話】
とても不思議な出会いから
その方に「読んだ方がいい」と1冊の本を頂きました。
その本を読むと、私と同じ想いで生きるお爺さんの姿が書かれてありました。
その本から
「花のベッドにひるねをするように生きる」
そんな女性を制作しようと思っていた翌日、
今回の学園前アートフェスタに入選しました。
さっそく、そのために制作しようと
木のパネルに水を撒くと、龍が浮かび上がりました。
「木が龍を作れ!って言ってるなぁ」と
女性をつくりたかったけれど、水の描くまま
龍をそのまま造形していきました。
わたしは下書きなど、一切しません。
水と木が教えてくれるものをたどります。
翌朝それを見た子供が、「女性だね」と私に伝え、驚きました。
昇龍だと思って作っていた作品が
龍と女性が一体化したものでした。
祈りを、、願いを、、
捧げ続けている女性。
4月8日。仏陀となるお釈迦様の誕生をお祝いする花祭があります。
お釈迦様が誕生された時
誕生地であるルンビニー園に花が咲き乱れていて、
またお釈迦様の誕生を祝った龍王が天から飛来して、香油や「甘露の雨」を降らせたという話があることを後から知りました。
作品で使っている
お寺の廃棄蝋が、その「甘露の雨」のように見えます。
自分の内から溢れる声のままに、
穏やかに、優しく、ゆうったりと安心して
生きたらいい!
それを伝えている私の姿とも重なった
愛してやまない作品です。
「うっとりと花のベッドにねころぶように
生きたいと思うのです」
ゆうたん
作品情報
作品名: うっとりと花のベッドにねころんで
制作年: 2020
素材 : ミクストメディア
(廃棄蝋・樹脂・岩絵具・雲母・石粉粘土・アクリル/木)
縦730mm×横610mm×奥行33mm
よくみると、木の焦げた部分が自然と
女の子の目と口にみえるのです。ふしぎ。
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