お絵描きモンスターが芸術家になった話

「絵描きになる」
というのが
子供の頃からの私の夢でした。

…とはいうものの
絵描きになるまでの道のりは
それはそれは遠回りなものでした。
教員の道に進む学校へ行き
それでも、
心の奥底に「絵」の情熱は消えることなく
わたしは14年も病気に伏せました。

そこから這い上がり、したことは
メイク講師。

絵を描く事が、とても
怖かったんです。
でもブラシが筆に見え
メイクパレットが絵の具に見えていました。

現段階のスタイルは
詩を書き、歌うことで
平面の絵に、空気感を含ませ
空間ごと作品…といった感じです

たくさんの寄り道をしましたが
やっぱりここに返ってきました。

私という人が表現したいことは
私が生まれ落ちた、その時から
すでに私に備わっていました


これは
私が5、6歳。
小学校1年生のときに学校で描き
コンクールで賞をとり展示されたものです

その後も学生時代は
常に絵が選抜されていました。
私に才能があるのなら
間違いなく「絵を描き続けられる情熱」です。

しかし、安定志向の親に
「お金にならない絵描きはNG」と
言われていたので

小学校1年生の頃
「将来なりたい仕事」を書く!という時間に
「絵描き」と書けず、、
なりたくもないけれど
「ダイヤモンドやさんになる」と書くことに
したんです。

当時ピアノのお稽古の道中に
宝石屋さんがあり
いつも「キラキラ綺麗だなぁ」と
ガラスにへばりついて眺めていました。

しかし
小学校1年生の私はこの時
ダイ「ア」モンドなのか
ダイ「ヤ」モンドなのか…
ダイヤモンドヤさんなのか
ダイヤモンどやさんなのか
ダイヤもんどやさんなのか分からず
…先生に書き直しを何度もさせられ
イライラして、ややこしくて
絶対ダイヤモンドやさんになんか、ならない!と強く思った記憶があります。笑笑
さて。そんな私ですが
たった5.6歳で「絵に対するコダワリ」が
強く強くありました。

それもそのはず
1歳くらいから紙とクレパスやペンを持ち
部屋中に貼ってもらった紙の
いたるところに、
一日中絵を描いて、描いて、描いて…
それでも描きたらず
家の家具の見えないところを探し
描いていたそうです。

引き出しの底!
引き出しの裏!
引き出しの中!
わたしは
「お絵描きモンスター」でした


1年生のころ
授業中に絵を描いて
「うん!完璧だ!」と思っていたところ

先生が机の横をとおるとき
「船の中に人を描いた方がいい」と
言ったんです

わたしは
「人なんか描いたら
この絵が台無しになる!」と
当時思いました

しかし、その後も
先生はわたしの横を通るたびに
3回「絵の中に人を描く」をすすめました
わたしはイラッとしたものの
「うるさいから、
仕方ないから、描いてやるか」
…と思ったんです。

先生はその絵を見て
大変満足気でしたが
わたしは
「あー。この絵は台無しになった」
…と思った記憶があります。

たった5.6歳で
そんな事を思っていて
しかも、今も強く当時の光景を覚えています
それほど、わたしは
「絵に。描いて生み出すものに、
強く強く思い入れがある」のでした

だから、賞をもらって展示された時
両親に連れられて撮影に行きましたが
わたしの中では
「この絵は私のじゃない」と思っていました。
お絵描きモンスターゆうたんは
当時から
絵に対する強いこだわりと信念がありました。
そして、変わらず
「絵に対する情熱」が
40年以上強く強く続いています。
この子は、この時から
小さな芸術家だったんでしょうねぇ
自分の棺桶に自分で絵を描きたい!
その中で燃えて灰になる。
そんな事も本気で思っています。

木に描くのが
一番テンション上がるので。

お絵描きモンスターゆうたんは
全身動物柄の服を着て
カバンにオオカミ
頭にリスをのっけるのが落ち着く、
ちょっと変わっているなぁと言われる
そんな大人になりました

そしてお絵描きしている時間以外は
制作意欲に火がつく場所に
行くような毎日です。

時間も労力も惜しまず
毎週あちらこちらの
大きな愛を感じる展示を観に行きます。
この目で、
伝統ある民族が生み出した
生の作品に触れて触れて触れて

そして街並みが生み出す
人の作り出す景色に触れて触れて触れて
空や木々が描く
自然の様子に触れて触れて触れて
自分の中から
「こんなものを作りたい」を
そのまんまつくる。
寝るのも忘れ
食べるのも忘れ
夢中になってしまうこと。
どんどん
自分の中で研ぎ澄まされていく感覚が
とってもおもしろく、
つくりたくて、
つくりたくて、
たまらなくって
生み出したものと会話することが
しあわせなのです
お絵かきモンスターは
夢を叶え
芸術家になりました

死ぬまで、私は芸術家です。
ゆうたん

Yutanの森 

Yutanの森へようこそ ここは子どもの心を思い出す あらゆるものと「つながる」世界

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